わきがの治療

わきがの原因であるアポクリン汗腺を取り除く手術とは?

もしあなたがわきがを完治させると決めたのであれば、わきがの原因であるアポクリン汗腺を取り除く手術が、どうしても必要です。

何もせずにわきがが自然治癒することはありませんし、市販の薬を使用したとしても、その効果は一時的なものです。

わきがを完治させようと思ったら、完全に汗腺組織を切除する手術を受けてください。

どうしてもメスを使った手術を受けるのは嫌な場合は、ボトックス注射やレーザーを使ったわきがの治療方法もあります。

しかしこの治療では、完治するのは難しいと考えてください。

ただし、せっかく手術をし、治療を行っても、期待した効果を得られない場合もあるので、手術方法を選ぶ時は、医師としっかり話し合い、カウセリングを受けてください。

また、手術の方法以外では、病院選びも大切な要素になります。

治療医の腕によって、同じ手術でも結果が異なる場合もあり、術後の経過が違うことがあります。

わきが治療専門クリニックでの治療法

●わきがの治療法吸引法

脂肪吸引と同じ機械で、同じように施術します。
施術の時間は短時間ですが、取りきれないことが多く、再発の可能性が残ります。

●わきがの治療法手術=剪除(せんじょ)法

わきの皮膚を3センチほど切開して、皮膚の裏にあるアポクリン腺やエクリン腺をドクターが直接、
目視で確認しながらはさみで切除する方法です。

アポクリン腺やエクリン腺を完全に取り去ってしまえば、ニオイがすることはもうありません。
わきがの治療法としては、いちばん一般的で確実な方法です。

ただ、手術なので、4.5日入院する必要があり、退院後も傷口の経過を見ながら
徐々に入浴等の制限が解除されていきます。

また、3センチとはいえ、傷が残りますので、手術直後は腕を上げにくいなど、少し不便な事もあります。
この手術は、健康保険を使えます。

●わきがの治療法超音波法

この超音波法は、アポクリン腺を超音波メスを使い破壊してしまう治療法です。
超音波メスは、硬い組織は残して、柔らかい部分を壊せるのです。

傷跡は2センチくらい。

リスクは、超音波によるヤケドを起こす危険があること。
永久脱毛の効果はありません。

●わきがの治療法レーザー法

レーザーを照射して、アポクリン腺やエクリン腺を焼ききってしまいます。

ですが、手術後の経過症例や、それについての学会発表もなく、完治する事はないようです。

●わきがの治療法ボトックス法

最近注目されている、新しい腋臭の治療法として、ボトックス治療法があります。

ボトックス治療法とは、ボツリヌス菌が神経節に及ぼす毒を出すのですが、
それを利用してニオイの元になっている、アポクリン腺やエクリン腺が活動するのを抑える方法です。

手術とは違い、わきにボトックスを注入する方法なので、入院する必要もなく手軽に受ける事ができます。

中でも「超音波治療法」とは、皮下組織全体に超音波を当てるだけの簡単な治療で、わきが解消できます。

この超音波治療は、血管や神経を傷つけずに汗腺類のみを破壊することができます。
理由については体内組織それぞれ固さが違い、それをうまく利用するからなんですね。

脇の皮下組織は弾力性のない固い汗腺類と、豊かな弾力性を持つ血管や神経に分かれていますので、超音波の振動エネルギーをまともに受けてしまう固い汗腺類は破壊され、逆に血管神経系組織は
自身の弾力で振動エネルギーをかわすため破損されないのです。

適切な周波数を個体それぞれに合うよう調節するのは技量を要しますが、わきが・多汗症の治療法としては、狙ったターゲットのみを破壊するため、安全で且つ治療効果があるといえるでしょう。